ある若者との会話
取引先の若い営業マンとのお話。世の中のことを知らなさすぎるので教えてくれと言います。社会人2年生です。その気持ちは凄く偉い。向上心も大事。周りの人からはいろいろ本を読んだらいいと言われたらしいのです。そうですね、本から学ぶことはたくさんありますね。ただ、あの年で、あの性格であまり、いわゆるビジネス本を読んでほしくはないのです。もちろん、松下幸之助さんとか、そういう方々の本は勉強になると思います。でもちまたにはあらゆる「いかに、、、すべきか」的な本が最近は多いでしょ?勝間和代vs香山リカの論争が週刊誌ダネになっていますが、勝間流が自分のタイプの人もいれば、香山流が合う人もいます。今のビジネス本はどちらかというと、「いかに勝ち抜くか」みたいな本が多い(まあ全部読んでないから偉そうなことはいえないけど)。この営業マンは結構いまどきの若者のようで、いまどきでない。あまりすれていない青年なのです。こころあたたまる本なんか読んだら、ぼろぼろ泣いてしまいそうな人です。だから、そういう人が「。。。しなければ」本を読んで、素直にそれを受け入れてしまうことが怖いのです。
社会人としては、仕事の中から、取引先の中から、先輩から、同僚から、友人から、ときには後輩からさえも学ぶことは多くあります。いわゆる常識とか知識ならそういう本を読めばいいですが、それ以外の部分では、そんな本たちの言うことに惑わされないでほしい。そして彼のようなタイプなら、きっと日々の生活や仕事の中で、ちゃんと、きちんと学んで行ける青年なのだと私は信じています。どちらかといえば、鎌田 實さんの「頑張らない」というような本を読んでほしいと思っています。なので、私は全然違う分野の、手持ちの本を送って見ようと思っています。私がいつも周りの人に言っている「頭じゃなくて、こころで、ハートで仕事をして」ということが、彼ならできるのではないかと(買いかぶりかもしれないけど。。。笑)思っているのです。
がんばり過ぎて、つらいとか、辞めるとか言えない、頑張ってしまった人たちが自ら死を選ぶようなことも多い最近。もちろんぬるま湯の中にいた学生たちが社会人になって、厳しさは知るべきだけれど、いきなり背伸びする必要もないでしょ。無理だし。まだまだ人生は長いのだから。いわゆる成功をした人たちには、多かれ少なかれ公私ともに挫折や失敗があります。そこを乗り越えての成功です。そこにその人を深くするものがあったりします。だから挫折も、失敗も必要な経験。そこをいかに乗り越えていけるかが勝負のしどころ。よく、どん底に落ちたときに、周りの人がみんないなくなったとか、ある人だけはずっとそばにいてくれたとか言いますが、周りの人がみんないなくなったことはその人にも責任がある。その人間性がそこまでだった、って私は思います。事実それに気づいて反省したり、成長した人は、ちゃんと立ち直ってますね。
ああ、なんだかちょっと話がそれちゃいました。あと何年かたってもしこの青年に会うことがあったら、彼なりにきっと「大人」のビジネスマンになっていると私は思っています。母のような気分でそれを見守りたいと思います。
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